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1、万 葉 集
1、原文:
2、春過ぎて夏来たるらし白(しろ)たへの衣(ころも)ほしたり天(あま)の香具山(かぐやま)
3、――持統天皇(ぢとうてんのう) 万葉集.巻一.二八
4、现代口语译文:
5、春が過ぎて夏がやってくるらしい。白い布の着物が干してある、その天の香具山には。
6、原文:
7、熟田津(にぎたづ)に船乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今はこぎ出でな
8、――額田王(ぬかたのおおきみ) 万葉集.巻一.八
9、现代口语译文:
10、熟田津で、船に乗って出発しようとして満月になるのろ待っていると、(いよいよ満月になって)潮も満ち、ちょうど船出に都合よくなった。さあ、漕ぎ出ようよ。
11、原文:
12、東(ひむがし)の野にかぎろひの立つ見えてかへりみすれば月かたぶきぬ。
13、――柿本人麻呂(かきのもとひとまろ) 万葉集.巻一.四八
14、现代口语译文:
15、東の野に明け方の光がちらちらするのを見え、ふりかえって(西の方を)見ると、月はもう傾いてしまっている。
16、原文:
17、人もなき空(むな)しき家は草枕(くさまくら)旅にまさりて苦しかりけり。
18、――大伴旅人(おおともたびびと) 万葉集.巻三.四五一
19、现代口语译文:
20、人もいない、がらんとした家というものは、旅の(ときのさびしい)苦しさにもまして、さびしくつらいものだなあ。
21、原文:
22、うらうらに照れる春日(はるひ)に雲雀(ひばり)あがり情(こころ)悲しも独りしおもへば。
23、――大伴家持(おおとものやかもち) 万葉集.巻一九.四二九二
24、现代口语译文:
25、うららかに照っている春の日に雲雀が(しきりに空に)舞い上がっていて、なんとなくもの悲しい感じがわいてくる。こうしてただひとりでもの思いにふけっていると。
26、原文:
27、君が行く道の長(なが)てを繰りたたね焼きほろぼさむ天(あめ)の火もがも。
28、――狭野茅上娘子(さののちがみのをとめ)万葉集.巻一五.三七二四
29、现代口语译文:
30、あなたが流されてお行きになる道の、その長い道をたぐりよせてたたんで、焼き滅ぼしてしまう天の火があってほしいものです。
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